野本精工舎 DX推進への取り組み

〜デジタル技術で「夢」を形にする「高付加価値型・高速製品実現パートナー」を目指して〜
トップメッセージ
私は、野本精工舎が大切にしてきた誠実さと「和」の精神を、デジタルの力でさらに進化させます。
DXは単なるツールの導入ではなく、私たちの働き方と、お客様への価値提供のあり方を根底から変える挑戦です。
2025年度からの5カ年計画において、現場のリーダーと共に加工の標準化とデータ経営を成し遂げ、次世代のものづくりを牽引する企業へと進化することをここに宣言します。
代表取締役 野本 誠二
DXビジョン
【DX推進の背景】
- 製造業における人手不足の深刻化
- スタートアップ企業等による多品種少量・超短納期開発ニーズの拡大
- 従来の「加工ルールや手順書の標準化不足による作業時間のバラツキ」や「リアルタイムな在庫把握の困難さ」をデジタル化によって解決すべき最優先課題と定義
【目指すべき姿】
当社は、創業以来培ってきた精密金属加工の技術と、最新のデジタル技術を融合させ、顧客の期待を超える価値を提供し続ける「ベストパートナー」を目指します
【ビジネスモデル】
・3D CAD/CAMデータとクラウド型生産管理システムを完全に連携させることで、見積から製造・検査までをデータで一元管理する『デジタル製造基盤』を構築
・この基盤により、従来の属人的な製造プロセスをICTでノウハウ化し、顧客に対し超短納期・高精度な試作・量産を迅速に提供できる『ベストパートナー』としてのビジネスモデルを確立
DX戦略
ビジョン実現のため、2025年度から2029年度までの5カ年計画において、以下の戦略を実行します。
- デジタル製造基盤の構築
- 組織・体制の変革
- 人材育成・技能継承

DX戦略:デジタル製造基盤の構築
当社は、2025年度から2029年度までの5カ年計画において、属人的な製造プロセスをICTでノウハウ化し、データ駆動型の経営へと変革する以下の戦略を実行します。
【1年目:デジタル基盤の構築と製造・管理の効率化】
①3D CAD/CAMの高度化による生産性向上
- 最適な加工条件を自動生成できる最新のCAD/CAMを導入し、熟練工のノウハウをデジタル化します。
- シミュレーション機能を活用し、工作機械の前での手入力を排除することで、稼働率の向上を図ります。
②受注から出荷までの一元データ管理(生産管理システムの導入)
- 手作業で行っていた部品仕訳や棚管理を、受注・在庫・出荷まで連動した生産管理システムへ移行し、製造工程全体のリードタイムを短縮します。
【2年目:データの利活用による収益性向上と業務効率化】
①データに基づく見積精度の向上と原価管理
- 3D CADデータから加工時間や材料費を自動推定し、見積作成時間の短縮と適正な利益率の確保を目指します。
- 生産管理システムに蓄積された原価・工数・受注実績データを分析し、不採算案件の早期是正と利益率の安定化を図ります。
②AIによる既存資産の有効活用
- AIを利用して過去の膨大な図面から類似図面を検索・部品標準化を行うことで、新規設計工数の削減と部品点数の最適化を推進します。
③事務・総務部門のDX
- 勤怠管理システムと生産管理システムを連動させ、業務集計を自動化・効率化します。
【3年目:全社最適化とデジタル経営の確立】
①全体の垂直統合
- 受注、生産、売上の各管理データを連動させ、会社全体で計画的かつ効率的な運営を行える体制を確立します。
DX戦略:組織・体制・人材育成
当社は、DX戦略を「企業文化の変革」と捉え、代表取締役直轄の体制構築と、自社主導でIT企画・データ活用を推進できる人材の育成に注力します。
1. DX推進体制:変革を牽引する部門横断組織
代表取締役を責任者とする「DX推進チーム」を設置し、以下の体制で全社的な変革を推進します。
- 責任者(代表取締役): 各担当から抽出された課題を全社視点で優先順位付けし、迅速な意思決定と投資判断を行います。
- プロジェクトリーダー(生産管理・CAD/CAM・総務・5S担当): 各現場の課題をデジタル技術で解決するための方策を企画・評価し、自部署へのシステム定着を主導します。
- 全部門のメンバー: 「自分の仕事が会社全体を動かすデータになる」という意識を持ち、現場発の改善提案をシステムに反映させる文化を醸成します。
2. デジタル人材の育成:自社起点でDXを推進する体制
外部ベンダー任せにせず、自社を起点にIT企画・設計・データ分析を手掛けられる「情報感度の高い人材」を育成します。
- 育成の方針: 経営層、現場リーダー、実務担当者の階層ごとに役割を定義し、生成AIやBIツールの活用、生産管理データに基づく実践的な分析スキルの習得を推進します。
- 教育の実施: 外部セミナーへの参加やOJTを通じて、デジタルリテラシーの底上げと多能工化を図ります。



ITインフラとサイバーセキュリティ
- ERPとクラウド活用による強固なデータ活用基盤の構築
- IPA「SECURITY ACTION(二つ星)」の宣言と維持
- OTセキュリティ対策および定期的な社員教育の実施

DX推進の成果指標とロードマップ
5年後の目標「スタートアップといえば野本精工舎」に向け以下の評価指標を定めます
【主要指標】
1.進捗指標
3D CADを自在に使いこなせる熟練CADオペレーターの人数
7人(30%社内)
2.効果指標
加工ルールのデジタル標準化に
よる、加工工程の作業時間バラツキ削減率
15%削減
3.企業価値指標
スタートアップ企業および新規市場からの受注売上高比率
0.3(30%)
【ロードマップ】
| 2025年 | デジタル製造基盤の完成 |
|---|---|
| 2026年〜 | スタートアップ向け伴走支援サービスの本格展開 |
サイバーセキュリティ
2026年5月18日に、情報セキュリティに関する基本方針を策定し、セキュリティアクション2つ星を宣言しました。
情報セキュリティ基本方針
